2026年8月〜10月下旬にかけ、国内の企業や公的機関で情報漏えいの公表が急増。公表事案は50日間で335件に達し、うち脆弱性悪用と認証情報不正の事案が多い。これらを分析し、5つの侵入手口と対処すべき5つの防衛策が示された。
2026年8月から10月下旬にかけ、日本国内の企業や公的機関、クラウドサービスにおいて不正アクセスと個人情報漏えいの公表が相次ぎ、約50日間で335件に達した。専門機関が緊急警告を出す事態となり、攻撃の発生源と手口の分析が進んでいる。
公表された24事案のうち、18件はソフトウェアやウェブシステムの脆弱性悪用、6件は認証情報を用いた不正ログインによるものだった。脆弱性公表から攻撃開始までの時間差が縮み、攻撃は急速に構造化・大規模化していると分析されている。
分析の結果、侵入経路は5つのパターンに分類できる。1つ目はスマートフォンアプリの解析と背後システムの確認不足を突く手口で、会員情報を直接抜き出す事案が複数あった。2つ目は公開サーバーやSaaSの未修正不具合を突く手口で、データ流出が生じた事例がある。3つ目は境界機器やVPNの弱点を突く侵入で、内部ネットワークへ不正アクセスするケースが報じられている。4つ目は取引先経由のサプライチェーン型攻撃で、委託先端末感染や共通サービスから認証情報を盗む事例が確認された。5つ目は管理機能突破とクラウド内移動を伴う二次悪用で、公開管理画面を突破してバックアップを盗んだ例がある。
具体例として、ソフトウェア企業の大規模流出や、複数のサービスでの顧客データ流出が挙げられる。代表的なケースとして、会員情報の一括抜き出しや、外部転送・転用が疑われる事案が報じられている。