KOAは上期の売上高が半期として過去最高となり、抵抗器の自動車・AI関連機器向け需要が拡大。通期業績予想も上方修正した。
KOAの2026年度上期決算は売上高436億3,000万円で前年同期を上回り、半期として過去最高を更新した。受注は自動車向けの厚膜品、中国ディストリビューター向け、アジアのAI関連機器向けが特に旺盛だった。営業利益は前年同期比で大幅に改善し、純利益は58億2,000万円となった。特別利益として中国連結子会社の移転補償金31億円を計上し、繰延税金資産の評価損7億5,000万円も発生した。
製品別・地域別・用途別の内訳をみると、抵抗器の売上は自動車向けを含む全用途で増加し、10%の伸びとなった。地域別ではアジアが最も寄与し、次いで日本、北米は横ばい、欧州は円高影響で減少幅が小さかった。用途別では自動車向けが大きく伸び、産業機器・AI関連機器向けも増加したが、安全部品やその他は減少した。
通期予想の修正は売上高915億円、営業利益83億1,000万円、経常利益85億6,000万円、当期純利益96億6,000万円を見込む形で公表された。下期は売上が約42億円増加する見込みで、営業利益は45億7,000万円、営業利益率は9.5%と改善する見込み。ROEは10.5%を見込む。前提為替はUSドル159円、EUR183円。
成長市場の積極拡販と生産力強化も進捗しており、AI関連機器向け需要の拡大を背景に超小型厚膜チップ抵抗器の増産を日本・中国で、将来的にはマレーシア新工場での増産を進める計画。2026年度上期の実績では設備投資は12億円だが、2027年以降の出荷拡大を見込み、年間設備投資41億円、減価償却費72億円を計画している。