アストロスケールホールディングスが2027年4月期第1四半期決算で最終損益の赤字幅を拡大した一方、売上総利益は黒字を維持し、受注残高は安定している。今後の大型案件や商業化の進捗、イベントに左右されやすい株価動向が注目される。
アストロスケールホールディングスは2027年4月期の第1四半期決算を発表し、最終損益は30億7,000万円の赤字となり、前年同期の赤字は12億1,000万円だった。決算説明資料によると、複数プロジェクトの収益認識の遅延により一時的に減速したが、通期営業利益予想は引き続き達成可能としている。
第1四半期の売上総利益は黒字で、粗利率は6%まで改善。受注残高は363億5,000万円と安定しており、全額顧客負担の案件比率は94%まで高まっている。受注残高があるだけでなく、収益化までの時間を短縮しつつ会社負担を減らす方向にあると分析されている。
政府関連の新規契約として、フランス政府のFrance 2030プログラムの軌道離脱実証ミッション契約を締結し、契約金額は約23億6,000万円。英国防省から新規防衛案件の契約も獲得しており、契約金は約31億円。COSMICフェーズ3の受注は獲得できなかったものの、複数の大型案件が入札中で今後の動向が注目されている。
投資家の視点としては、短期的にはイベントドリブンで株価が動く可能性が高い一方、中長期では複数のミッションの集中と商業化の進展による受注拡大や採算改善が企業価値を動かすと見られている。