アクセルスペースホールディングスの衛星事業で通信不具合が発生したにもかかわらず、防衛省向けの工学画像契約など巨大な受注残高を抱える状況を伝える。今後は不具合理由の解明と売上計画の実現性が焦点となる。
アクセルスペースホールディングスの株価は2025年8月20日の終値977円から2026年10月2日の終値321円へと大幅に下落し、約67.1%の下落となった。その背景には衛星通信の不具合と2026年5月期の業績予想の下方修正がある。これにより将来の成長シナリオへの信頼が揺らいだ。
同社の収益の柱は、顧客専用衛星を作って運用までを受託するアクセルライナーが約61%、自社打ち上げ衛星から得るデータを販売するアクセルグローブが約39%を占める。単なる製造業にとどまらず、宇宙空間での事業展開を進めている。
ただし7月に打ち上げたGRUS3で通信不具合が発生し、3期分の計画の実行性が問われる事態となった。これが成長前提の崩れにつながり、上場後の期待値が大きく失われる要因となった。
一方で防衛省からの工学画像提供契約は436億円と巨額で、現在の受注残高は533億7500万円を超える。今後は不具合原因の解明と受注残の売上転換の進捗、衛星運用の収益性が投資判断の焦点になる。