ベッセント財務長官が日銀の利上げと高市政権の財政政策に対し、脱リフレへ転換するべきだとの主張を強めた。G20後の発言や過去の為替報告書の内容を踏まえ、日本の財政・金融政策の方向性を市場に対して位置づけ直す動きが続いている。
ベッセント財務長官は日本に対し、リフレ政策を止めるべきだとの立場を明確化した。日銀の金融正常化と財政刺激の組み合わせが円安とインフレ圧力を招くとの認識を示し、リフレの継続を前提にした従来の主張から一歩踏み込んだ内容となった。
2025年と2026年の米財務省の為替報告書では、日銀の金融引き締めを継続すべきとの見解と、財政政策が拡張的になりすぎないよう求める姿勢が示されていた。今回の発言はこの文脈を踏まえ、日本に対する政策転換をより直接的に促すものとして位置づけられる。
9月の財政・予算関連では、2027年度概算要求が143兆円に膨らみ、国債費の増加が市場の焦点となる見通しが伝えられた。ガソリン補助の継続方針や、成長投資の拡大と財政規律のバランスが問われる中、財政支出の拡張と金融政策の正常化の間で政策運営が試されている。
この動きを背景に、日銀人事にも影響が及ぶ可能性が指摘され、ドル円・円安是正の観点と並んで、日本の財政・金融の今後の舵取りが注目されている。
以上の状況から、ベッセント氏の言動は日銀の利上げと財政の在り方を巡る議論を再燃させており、今後の国際的な対日政策の展開に影響を与える可能性がある。