2025年の会計不正で特別注意銘柄に指定され、2026年春の第三者委報告で累計影響が約1607億円と認定されたニデックの危機を背景に、受給先の多様化と代替需要を狙う銘柄を20銘柄厳選して紹介する。
モーター・ファンモーター・車載用部品を手掛けるニデックは、2025年に発覚した会計不正により東証の特別注意銘柄指定を受け、2026年春に公表された第三者委員会報告で純利益への累計影響が約1607億円と認定された。品質問題の指摘も重なる中、同社グループ内部で部材・工程・設計の変更などの不適切行為が844件認定され、うち60件は法令違反の疑いがあるとされた。
この状況を受け、自動車・家電・データセンターなどの需要先には調達先の複線化・内製化を検討する動きが広がっており、受け皿となる企業を早期に押さえることが重要視されている。ニデックは中国のEV駆動装置合弁の解消など事業縮小・売却を進めつつ、顧客承認プロセスの重要性が高い車載領域を見据えた背景もある。
本記事では、ニデックの直接競合である小型モーター・ファン・産業用モーター・減速機といった分野だけでなく、モーターを作る側を支えるモーターコア・巻線機・磁石などの部材供給分野も視野に入れ、大型〜小型まで20銘柄を取り上げている。中にはミネベアミツミとマブチモーターのように、車載・家電分野でニデックと競合・補完関係にある企業も含まれる。