マネックス証券が ChatGPT を用いて日経平均株価を週次で予想する実践を紹介。直前の金曜終値を基準に、週末の予想終値と予想騰落幅を算出する手順を明記し、回答の“ゆらぎ”と市場センチメントの活用法を検証する内容だ。
AI予測の実践実装として、マネックス証券は身近なChatGPTを使い、毎週月曜の8時に直前の金曜日終値を伝え、同週末の終値と騰落幅を予想させる方法をとっている。予想には株式市場の専門家であるストラテジストの立場で調査した情報を基に、上昇要因と下落要因を両立して最も可能性の高い予想を1つ示すよう依頼している。
直近の予想では、2026年10月19日実施の10回予想で、終値平均は6万5,210円、前週末比は約114円の下落と出た一方、上昇予想は5回と半数にとどまり、回答には“ゆらぎ”がみられた。これを活用して、週末の株価水準だけでなく市場センチメントも読み解く効果を検証している。
8週間の検証では、予想終値の方向が実際の週末と一致した割合が7週で87.5%、市場センチメントの的中率が85.7%と高水準を示した。一方、過去41週間のシミュレーションでは、予想終値の方向の一致率が56.1%、市場センチメントの一致率が52.4%にとどまり、長期の検証では一部指標で低下が見られた。
本記事では、AI予想をそのまま投資判断に用くのではなく、複数回の回答から得られる予測値の平均と“ゆらぎ”を市場センチメントとして併用する活用法を提案している。結果の振り返りと今後の継続検証を通じて、AIを分析ツールとして位置づける実践的な手法が示されている。