静岡ガスは2026年上期の決算説明会で、都市ガス販売量が前期比で増加し、売上高は1030億円、補正後の経常利益は131億円となった。年間配当は45円へ増配する見通しを示し、中間配当は22円、期末配当23円の計45円を想定した。
都市ガスの販売量は直売を中心に前期比プラスとなり、統計上の販売量は前期比7百万立方メートル増の8億5千万立方メートルに達した。売上高は前期比で5億円減の1030億円となり、補正後の経常利益は前期比43億円増の131億円となった。これに対し、補正前の経常利益は会計上の連結経常利益として98億円となっている。年間配当は期初の44円から1円増配して45円を見込み、DOEは2.63%、配当性向は37.2%とされている。
経常利益の分析では、原材料費などの上振れ要因として原油価格の影響が挙げられ、2026年上期のLNG調達コストに対して原油価格が前年より約10ドル/バレル低下したことが寄与したと説明された。さらに、2025年下期に半カーゴを受け入れ、2026年上期には残りの半カーゴを受け入れたことや、匿名組合投資以外の為替差損益がプラス5億円となったこと、電力・再エネ事業や北米事業の取り組みにより関係会社その他で5億円の利益貢献があったことが挙げられた。なお、粗利は直売小口の販売量減少によりマイナスとなっている。
キャッシュアロケーションは2026年上期で120億円を投資支出として支出し、営業キャッシュフローと手元現預金の取り崩しで調達した。MidOcean Energyへの出資は1億ドルのうち100億円を2026年7月に支払い完了済みで、残る60億円についても年内の支払い完了が見込まれている。年間見通しは年初計画を維持する方針で、補正後経常利益が大きく上振れる見通しとの認識が示された。
株主還元については中間配当22円、期末配当23円で通期45円となる見通し。中間配当を1円増配した理由として、投資進捗と着地見通しの好影響が挙げられており、補正後経常利益の上振れの一部を来期前倒しして株主還元に充てる考えも示された。静岡ガスグループの成長ストーリーとして、上流から下流までのバリューチェーン拡大、実需を基盤としたくらしサービス・エンジニアリングの拡大、海外事業のM&Aを通じた人材確保の強化などの取り組みが紹介された。