ベトナム北部のバクニン省において、海外からの投資拡大とともに国内企業の高度化が進み、グローバル・バリューチェーンへの参入を目指す道筋が描かれている。Alpha Vina や Automech などの事例を通じ、技術力と設計力の強化が重要性を増している。
バクニン省は47の国と地域から約520億ドルの投資を誘致し、世界の産業地図でローカルブランドの確立に寄与している。これにより、地域は大規模なFDIエコシステムの一部として位置づけられ、国内企業の自立性を問う局面が浮かび上がる。
国内企業の高度化には、粗放な開発から集約的開発への転換と、地域内に付加価値を留める努力が不可欠とされており、サプライチェーンの厳格な技術基準を満たすことが要求されている。Alpha Vina や Automech は、機械・自動化領域で技術力・設計能力を同時に向上させ、外国企業と共同で生産ライン機器を供給する体制を構築している。
Alpha Vinaは治具・自動化機械の設計・製造を拡大し、中国・韓国・日本・台湾の約20社と提携、2025年12月には日本の大鵬グループと協力して新会社を設立する計画を示した。Automechはディントラム工業団地に工場を2つ設置し、スマートファクトリを目指す取り組みを進めている。
3社とも共通するのは、労働力だけでなく技術力・設計力・プロセス熟練を高め、グローバル基準に対応する能力を強化することがサプライチェーン上の地位向上の鍵だと認識している点である。現状、国内の市場シェアはまだ小さく、付加価値の高い工程への参入を進めるためには継続的な投資が不可欠だ。