日銀総裁の植田和男氏はG20後の記者会見で、9月の金融政策決定会合を含む会合ごとに追加利上げを検討する意向を示し、物価の上振れリスクを警戒して政策運営を進める考えを明らかにした。8月30日には米財務長官と会談し、有益な議論を行ったことも併せて伝えられている。
日銀の植田和男総裁は、G20会合後の記者会見で次回会合を含む毎回の会合で政策を議論する方針を示し、9月17日・18日の金融政策決定会合を検討対象とする意向を明言した。基調的な物価上昇率は2%に近づいていると指摘し、物価の上振れリスクを考慮した上で政策運営を進める考えを示した。
8月30日に米財務長官ベッセントと会談したことが明らかになり、会談記録をもとに同長官は超緩和的な金融政策の継続を改めて見直すべきだと促したと伝えられている。長官は円安是正と金融政策の正常化を優先すべきとの見解を示し、日本政府に対して政策転換を促す発言を行った。
市場では9月利上げの織り込みが強まっており、短期金融市場の指標でその確率が高まっていると報じられている。長期金利の指標となる新発10年債利回りが高止まりする中、日銀が今後の政策判断を慎重に見極める姿勢を崩さないとの内容が伝えられている。
日銀は円相場の動向を物価リスクの一因として注視しているが、為替市場だけを注視するわけではなく、市場動向を踏まえつつ政策運営を進める方針を示している。