ispaceは欧州企業と月探査の協業を相次いで発表。Moonlight衛星輸送の検討とULTRAランダーの部品供給・組立・試験支援を含む覚書を締結した。
第77回国際宇宙会議(IAC)に関連して、ispaceは欧州企業との月探査分野の協業覚書を2件締結した。いずれも地上での署名ではなく、現地のセレモニーを通じて発表された。
1つ目は、ispaceとispace EUROPE、Leonardo、Telespazioによる連携で、月面通信・航法・測位・データ通信容量拡張などのインフラサービスを検討し、月面および月周回軌道での輸送・端末開発などの協業も検討対象となる。Moonlightの衛星輸送に関しては、ispaceのOTVを活用してMoonlightの衛星を月周回軌道へ輸送する可能性も検討されている。
2つ目は、アリアングループとの協業拡大で、ULTRAランダーに必要な推進系部品の供給やRCS向けスラスターの採用、組立・統合・試験(AIT)の支援を含む協力を締結した。長期的には安定した生産体制づくりを含む契約の検討も示されている。
今回は月輸送事業の実現に向け、通信・航法・輸送・生産体制の両面で欧州企業との連携を深める動きが同時に進んでいるといえる。今後は個別契約の締結やミッション採用など具体化が注目される。