国内債券市場で長期金利の上昇が加速し、25日午前の新発10年債利回りは一時3.115%と約30年ぶりの高水準に達した。24日終値3.075%から一段高となり、日銀の今後の動向や金利の先高感が広がっている。
国内債券市場で長期金利の上昇が一段と加速しており、25日午前の指標となる新発10年債利回りが一時3.115%をつけ、約30年ぶりの高水準に達した。前日24日の終値は3.075%で、1日で水準を再び押し上げた。
背景には世界的な金利高の連鎖がある。原油価格が高止まりする中、米国市場では長期金利が19年ぶりの高水準をつけた場面があり、23日に発表された米経済指標が市場予想を上回ったことでFRBの利上げ観測が強まり、米国債の売りと利回り上昇が進んだ。これが日本国債にも波及した。
国内要因として日銀が17、18日の金融政策決定会合で利上げを決定したが、審議委員の一部が反対した。この結果、市場では日銀の今後の利上げ判断に対する疑念が広がり、金利の先高観が国債売りを促す構図となった。
長期金利の動きは住宅ローン金利や企業の資金調達コストに影響を及ぼす可能性がある。家計への波及だけでなく、企業活動にも影響が出る懸念があるため、今後の動向が注目される。