大阪医科大学附属病院のHata氏らがJMDC Claimsデータを用い、2005~2016年に抗精神病薬の処方実態を分析した。第2世代薬の使用が増え、第1世代は減少傾向で、アリピプラゾールが最も処方され、クロザピンとLAIの使用は限定的だった。
大阪医科大学付属病院のHata Takeo氏らは、JMDC Claimsデータベースを用いて日本における抗精神病薬の使用状況を調査した。対象は2005~2016年のデータで、ATC分類N05Aに該当する薬剤を抗精神病薬として定義し、一定の除外基準を適用して解析した。
分析の結果、第2世代抗精神病薬の使用は増加しており、第1世代は減少していた。
2016年時点で最も処方された抗精神病薬はアリピプラゾールで、全体の約31.9%を占めた。クロザピンの処方は0.2%にとどまった。長時間作用型の抗精神病薬注射剤(LAI)の処方割合は5%未満だった。
著者らは、日本の統合失調症への薬物治療は臨床ガイドラインに沿いつつあるものの、クロザピンおよびLAIの活用は依然として限定的であり、これら薬剤の処方に影響する要因を検討する必要があると指摘している。