優秀な人材の確保・人件費上昇リスク
FY2023に初出。6回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2024-Q1。直近の記載はFY2025-H1。
キャスターがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。27社中13社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに14社。
- FY2025-H1悪化有価証券報告書
「帝国データバンクの「『従業員退職型』の倒産動向(2024年)」によると、2024年の人手不足倒産342件のうち、従業員や経営幹部などの退職が直接・間接的に起因した「従業員退職型」の人手不足倒産が87件となり、集計可能な2013年以降で過去最多を記録しました。労働者の賃上げ要求が高まる一方、収益力の乏しい中小企業では待遇改善が難しく、人材流出による倒産が2025年に増加する可能性が高まっており、人手不足解消に向けた業務の省力化・効率化の取り組みが急がれています。」
人材不足の外部環境について、2024年の人手不足倒産342件、従業員退職型87件、同類型が2013年以降で過去最多という具体的な状況を示している。 - FY2024再掲有価証券報告書
「当社グループでは、フルリモートワークの勤務形態を提供することで、優秀な人材を厳選して採用することに努めております。しかしながら、今後の人材市場の変化により、フロントやキャストをはじめとした事業運営に関わるポジションにおいて、計画どおりの採用が困難になった場合や、採用コストや人件費が増加した場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。」
フルリモートによる採用・流出防止策を記載しながら、採用難と人件費上昇リスクを継続している。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「海外事業については、世界的なインフレによる賃金高騰の影響を受け、人材採用が難航し想定通りに事業拡大を進められなかったことから費用の拠出が続き、ドバイ支店の閉鎖決定やドイツでのサービスにおけるリストラクチャリングの検討に至っております。」
人材確保リスクが海外事業でも顕在化し、賃金高騰による採用難と事業拡大の遅れが記載されている。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「東京商工リサーチの「人手不足」関連倒産の調査によると、2023年の人手不足に関連する倒産企業数の累計は158件(前年同期比154.8%増)となり、前年の2.5倍に急増する結果となりました。これまで最多だった2019年の156件を上回り、調査が開始された2013年以降では最多の倒産件数であります。倒産に至った要因としては、人件費高騰や求人難を理由としている企業が全体の約7割を占め、2023年10月から実施された最低賃金の引き上げが大きく影響しております。特に人件費高騰による倒産件数は前年と比較し8.4倍と大幅に増加する結果となりました。慢性的な人手不足により新規採用が困難である状況のみならず、退職阻止のための賃上げも不可欠で、人材確保の難易度が上がり、事業規模を問わず様々な企業において人手不足が大きな経営課題になりつつあります。」
人手不足関連倒産が2013年以降で最多となり、人件費高騰・求人難を理由とする倒産や人件費高騰による倒産が大幅に増加したと記載している。人材確保リスクの外部環境が前四半期の記載より強く示されている。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「東京商工リサーチの「人手不足」関連倒産の調査によると、2023年1月から11月の人手不足に関連する倒産企業数の累計は144件(前年同期比132.2%増)と2013年以降では過去2番目の高水準であり、最多だった2019年に迫るペースであります。倒産に至った要因としては、人件費高騰や求人難を理由としている企業が全体の約8割を占め、2023年10月から実施された最低賃金の引き上げが大きく影響しております。慢性的な人手不足により新規採用が困難である状況のみならず、退職阻止のための賃上げも不可欠で、人材確保の難易度が上がり、事業規模を問わず様々な企業において人手不足が大きな経営課題になりつつあります。」
人手不足関連倒産の増加、人件費高騰・求人難、賃上げの必要性を数値を伴って記載し、人材確保の難易度が上がっていると説明している。 - FY2023初出有価証券報告書
「今後の人材市場の変化により、フロントやキャストをはじめとした事業運営に関わるポジションにおいて、計画どおりの採用が困難になった場合や、採用コストや人件費が増加した場合は、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。」
発生可能性は中、発生時期は特定時期なし、影響度は大と記載されている。