半導体不足による自動車業界の減産リスク
FY2022に初出。8回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2024-Q1。直近の記載はFY2026。
ウェーブロックホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2025年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。28社中9社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに11社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「中国市場では採用車種の生産調整の影響によりエンブレム用途の販売が大幅に減少しました。また北米市場においては追加関税措置やEV車優遇政策の打ち切り等の影響により、車載向け金属調加飾フィルムおよび成形加工品の販売が減少しました。」
自動車業界の生産制約・政策環境について、中国の採用車種の生産調整と北米の追加関税措置・EV車優遇政策の打ち切りが、車載関連製品の販売減少として実際に現れている。 - 2026-05-12顕在化決算説明資料
「北米では、関税やEV補助金停止を見越した駆け込み需要の反動により、第2四半期以降の出荷が大幅に減少。中国市場も、現地EVメーカーの在庫調整の影響を受け低調に推移。」
自動車関連の外部環境リスクが、北米の出荷減少と中国市場の低調推移として通期業績に現れている。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「金属調加飾フィルムはインド市場での新規車載エンブレム用途での需要が増加したこと等により好調に推移した一方、中国市場では採用車種の生産調整の影響によりエンブレム用途の需要が低迷しました。さらに、米国追加関税措置を見越した駆け込み需要等の反動減により、北米向け車載用の金属調加飾フィルムおよび成形加工品の販売も減少しました。」
自動車関連の外部環境について、中国の採用車種の生産調整と北米の関税を見越した需要反動が、エンブレム・成形加工品の販売低迷または減少として実際に現れている。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「また、成形加工品販売においては、北米向けで採用が内定していた複数の車載エンブレムの案件が量産に移行したことや、生産停止していた国内自動車メーカーの生産が復調したこと等により、堅調に推移しました。」
自動車業界の生産制約に関して、生産停止していた国内自動車メーカーの生産が復調し、成形加工品販売が堅調に推移したと記載している。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「また、採用されたEV車においてもバッテリー不足に伴う生産調整が行われたこと等もあり、主に中国、北米市場で販売が減少しました。」
自動車業界の供給制約について、バッテリー不足に伴うEV車の生産調整が中国・北米市場の販売減少につながった状況を再確認している。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「また、採用されたEV車においてもバッテリー不足に伴う生産調整が行われたこと等もあり、主に中国、北米市場で販売が減少しました。」
自動車業界の外部供給制約について、半導体不足に加えてバッテリー不足による生産調整が実際に発生し、中国・北米市場の販売減少につながったと記載している。 - FY2023-Q2上海ロックダウンによる自動車減産有価証券報告書
「デコレーション&ディスプレー分野において、上海でのロックダウンとそれに伴う各自動車メーカーの減産の影響等により、車両市場の環境は厳しい状況にありました。」
自動車関連事業の外部環境について、上海ロックダウンと各自動車メーカーの減産により車両市場が厳しい状況となったと記載している。 - FY2022初出有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染拡大の影響が継続し、かつ半導体不足で自動車業界では減産に向かう中、デコレーション&ディスプレー分野において、採用車種が売れ筋であったこともあり、外部環境の厳しさ程は落ち込みを見せず、売上が堅調に推移しました。」
自動車関連売上の外部環境として、半導体不足により自動車業界が減産に向かう状況を初めて独立したリスクテーマとして抽出した。