設備投資動向と価格競争激化のリスク
FY2021に初出。13回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q1。直近の記載は2026-08-10。
ユニソルホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。52社中27社が悪化側に。
直近の記載が「その他」なのは、ほかに3社。
- 2026-08-10その他決算説明資料
「2026年第2四半期の構造別鉄骨系建築着工床面積は前年同期比11.5%減となり減少傾向が継続」
鉄骨系建築物の着工床面積の減少継続を具体的に更新する一方、工作機械受注や設備投資意欲の持ち直しも記載している。 - FY2026-H12026年上期の需要・地政学環境の更新有価証券報告書
「当中間連結会計期間におけるわが国経済は、景況感に一進一退の動きがみられるものの、工作機械受注額や鉱工業生産指数などの指標は持ち直しており、企業の設備投資意欲は引き続き底堅く推移いたしました。一方、住宅・建設市場におきましては、新設住宅着工戸数に回復の動きがみられたものの、建築着工床面積(鉄骨系建築物)は前年を下回る状態が続いております。 先行きは、国内における自動化・省力化の設備投資需要は底堅く推移する見込みですが、中東情勢などの地政学リスクに伴う、資源高・インフレ再燃による景気下押しが懸念され、全体としては慎重な状況が続くものとみられます。」
設備投資環境について、工作機械受注や鉱工業生産は持ち直し、国内企業の投資意欲は底堅い一方、鉄骨系建築物の建築着工床面積は前年割れが続くと更新している。先行きの中東情勢、資源高、インフレ再燃による下押し懸念も示している。 - FY2025-H1需要・通商環境の更新有価証券報告書
「設備投資は継続して持ち直しの動きが見られ、「日銀短観」による製造業の2025年度設備投資計画に増加が見込まれる中、設備用機械類の先行指標である「機械受注統計調査報告」による製造業においては8ヶ月連続で前年同月を上回りました。」
設備投資と製造業の機械受注には持ち直しがみられる一方、建設関連では新設住宅着工戸数と建築着工床面積が減少に転じ、米国の通商政策によるサプライチェーンへの影響も注視すべき要因として更新されている。 - FY2024悪化有価証券報告書
「機械工具関連において、工作機械受注は1-12月期で内需は前期比7.4%減、外需で同3.4%増となりました。鉱工業生産指数は1-12月期で同2.3%減となりました。建設関連において、建築着工床面積は1-12月期で同7.6%減、新築住宅戸数は1-12月期同3.4%減となりました。」
2024年通年では工作機械受注の内需、鉱工業生産、建築着工床面積、新築住宅戸数が減少し、設備投資・建設関連需要の下振れが継続している。外需受注は3.4%増となった。 - FY2024-H1再掲有価証券報告書
「当中間連結会計期間におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復傾向が続いていますが、一部の自動車メーカーにおける生産・出荷停止に伴う設備投資への影響など、懸念材料も見受けられました。」
自動車メーカーの生産・出荷停止による設備投資への影響が引き続き懸念材料とされている。工作機械受注は内需で前年同期比6.9%減、鉱工業生産は2.8%減、建築着工床面積は4.2%減となった一方、外需受注は5.3%増となった。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「機械工具関連では、工作機械受注が1-3月期で内需は前年同期比14.7%減、外需は同5.4%減となったものの、前の期と比べるとマイナス幅は縮小しました。鉱工業生産は、1月、2月の工場稼働停止などの影響を受けて自動車工業等が低下し、3月は上昇したものの1-3月期は前年同期比4.5%減となりました。 建設関連では、建築着工床面積が3月まで5ヶ月連続で減少しており、1-3月期は前年同期比10.8%減となりましたが、非居住用は3ヶ月ぶりに増加しました。新設住宅着工戸数は10ヶ月連続の減少となり1-3月期は前年同期比9.6%減となりました。」
工作機械受注、鉱工業生産、建築着工床面積、新設住宅着工戸数の減少が続き、設備投資・建設関連需要の下振れが2024年1-3月の数値で確認されている。自動車認証不正問題や工場稼働停止も機械工具需要の下押し要因として記載されている。 - FY2023悪化有価証券報告書
「工作機械受注は内需で1-12月は前期比21.0%減、外需では同12.7%減となりました。また、鉱工業生産指数には鈍化が見られ、1-12月は同1.1%減となりました。建設関連では、建築着工床面積が1-12月は同6.9%減、新設住宅戸数が1-12月は同4.6%減となりました。」
設備投資・建設関連需要の下振れが通年数値で示され、工作機械受注、鉱工業生産、建築着工床面積、新設住宅戸数の減少が具体化している。リスクは数値化され、需要減少として顕在化している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「このような経済状況にあって、工作機械受注は内需で減少となり7-9月は前年同期比23.1%減、外需では同12.1%減となりました。また、鉱工業生産指数は微減となり、7-9月は同3.7%減となりました。建設関連では、建築着工床面積が7-9月は同11.5%減、新築住宅戸数が7-9月は7.7%減となりました。」
工作機械受注、鉱工業生産、建築着工床面積、新築住宅戸数の減少が数値で示され、設備投資・建設関連需要の下振れがさらに具体化している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「このような経済状況にあって、工作機械受注は内需で減少となり4-6月は前年同期比25.4%減、外需では同15.9%減となりました。また、鉱工業生産指数には緩やかな持ち直しの動きがみられ、4-6月は同0.9%増となりました。建設関連では、建築着工床面積が4-6月は同11.1%減、新築住宅戸数が4-6月は4.7%減となりました。」
工作機械受注、建築着工床面積、新築住宅戸数が前年同期比で減少し、設備投資・建設関連需要の下振れが数値で具体化している。価格競争についても、大型物件への引合集中により販売価格の競争が激化していると記載している。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「主に自動化、省力化、省人化に関する投資は継続的に行われ、昨年から続いている部品不足は改善されてきましたが、製品の長納期化はいまだ続いております。また、原材料高やエネルギー高、人手不足等による製品価格の上昇により、設備投資を先送りにする企業も見受けられるなど、足元の購買意欲が減少していることから今後の影響が懸念されております。」
製品価格上昇を受けた設備投資の先送りと購買意欲の減少が記載され、設備投資動向・価格上昇に関する下振れ要因が具体化している。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「一方、建設機械の値上により新規引合の件数は減少傾向にあります。」
価格上昇・市場環境に関する従来のリスクが、建設機械事業における新規引合件数の減少として実際の営業活動に現れている。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「企業の設備投資需要や建設投資は補助金などで支えられている部分が大きく、金融市場における金利や為替の影響がある中、今後の政策によって変動する可能性を含んでおります。」
設備投資・建設投資が補助金、金利、為替、今後の政策に左右されるリスクを改めて記載している。 - FY2021初出有価証券報告書
「民間の設備投資の動向は事業に重要な影響を及ぼします。特に、鉄骨建築業界、工作機械業界、自動車業界、セキュリティ業界に関連する設備投資の動向については経営成績等に影響を及ぼしうる主なリスクであると認識しております。また、当社グループが関連するそれぞれの事業分野において、競合会社との競争激化により、経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。」
主要市場の設備投資変動、競合激化、価格競争、低価格品への需要シフトをリスクとしている。