公共事業依存と測量・不動産登記市場の縮小
FY2016に初出。17回の記載のうち8回が「再掲」。直近の記載は2026-06-19。
アイサンテクノロジーがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より8年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。30社中7社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに2社。
- 2026-06-19悪化業績予想の修正
「測量・不動産登記に係る市場においては、既述の通り不透明な経済状況下において、お客様の設備投資意欲の低下や、測量機器などのハードウェア関連の仕入コスト上昇、生産遅延、在庫不足による商談機会を逸するリスクが存在しております。」
従来の市場縮小・公共事業依存に加え、設備投資意欲、仕入コスト、生産遅延、在庫不足による具体的な影響要因が記載された。 - FY2022再掲有価証券報告書
「当社グループでは、公共事業に携わるお客様を対象に事業活動を行っております。この市場では、国や地方の公共事業予算の執行状況が当社グループの提供する製品、サービスなどへの投資に影響を与えます。特に、国政選挙や地方選挙などが執り行われる時期では、その間の予算執行が先送りされます。」
公共事業予算・選挙による執行先送りが製品・サービス投資に影響する市場リスクとして継続している。 - FY2021再定義有価証券報告書
「当社グループでは、公共事業に携わるお客様を対象に事業活動を行っております。この市場では、国や地方の公共事業予算の執行状況が当社グループの提供する製品、サービスなどへの投資に影響を与えます。特に、国政選挙や地方選挙などが執り行われる時期では、その間の予算執行が先送りされます。」
公共事業依存リスクが、国・地方の予算執行、国政選挙・地方選挙による先送りという形で整理され、対応策として継続取引への移行と他分野展開が示された。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間におきまして、新型コロナウイルス感染症の感染予防を目的とした自粛要請、行動制限があったことから、 一部新しい生活様式への対応を目的とした需要が増加する業界があったものの、総じて世界経済、国内経済は大きな落込みとなりました。」
感染症による経済活動の落ち込みが示されたが、公共事業依存・測量市場の構造的リスク自体については重要な変更がないとされている。 - FY2020前半落込み・後半発注増有価証券報告書
「当連結会計年度におきまして、公共工事の発注では、当連結会計年度前半に大型選挙の影響もあり落込みも見受けられましたが、国による消費税率改定対策の効果もあり、当連結会計年度後半にはその発注量が伸びました。」
大型選挙の影響で年度前半は公共工事発注が落ち込んだが、消費税率改定対策により後半は発注量が伸びた。 - FY2020-Q3公共工事発注堅調・景気落ち込み限定有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、昨年10月に消費税率が改定されたものの、2019年後半には公共工事の発注も堅調に推移し、景気の落ち込みは限定的でした。」
消費税率改定後も公共工事の発注は堅調で、景気の落ち込みは限定的だったと記載された。 - FY2020-Q2選挙後の公共工事は前年超有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間におきましては、本年4月の統一地方選挙、7月の参議院選挙による影響から、一部公共事業関連を中心に予算執行が停滞する傾向が見受けられましたが、7月から9月における公共工事の実施額や請負金額などは、消費増税後を見据えた景気対策としての動き出しもあり、前年を上回るとの統計データも開示されております。」
選挙による一部公共事業予算の停滞が続く一方、7月から9月の公共工事の実施額・請負金額は前年を上回る統計データも示された。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間におきましては、本年4月に統一地方選挙が実施されるとともに、7月に参議院選挙が実施されたことから、一部公共事業関連を中心に予算執行が停滞する傾向が見受けられ、関連する市場のお客様の購買意欲に影響を与える環境にありました。」
選挙を背景に一部公共事業関連の予算執行停滞と顧客の購買意欲への影響が実際の市場環境として記載された。 - FY2018再定義有価証券報告書
「当社グループは、測量設計業・建設コンサルタント業及び土地家屋調査士業向けのCADシステムの開発及び販売を中心に、それらに付帯するサポートサービスの提案・販売を事業としております。これらの業種は公共事業に係る予算及び執行状況に需要が比例し、加えて関連する法改正の影響を受けるものであり、それらによって当社グループの業績に影響を与える場合があります。」
公共事業への依存に加え、測量CADシステムを中心とする事業構造と関連法改正の影響がリスクとして整理された。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「昨年10月の衆議院選挙による予算執行の一時的な停止に伴い、停滞した時期はあったものの、準天頂衛星の4機体制が整い、2018年度の実用化に向けた動きが活発となりつつあります。」
選挙による予算執行の一時停滞はあったものの、測量・不動産登記市場をめぐる公共予算執行の変動要因が継続して記載されている。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「その市場規模は、測量業者として国土交通省に登録している法人業者数、測量及び不動産の表示に関する登記の専門家である土地家屋調査士の個人会員数がともに減少傾向にある一方で、建築土木測量技術者は人手不足の状況となっております。」
測量・不動産登記市場の担い手減少と人手不足を背景とする市場環境が再掲されている。 - FY2018-Q1再掲有価証券報告書
「その市場規模は、測量業者として国土交通省に登録している法人業者数、測量及び不動産の表示に関する登記の専門家である土地家屋調査士の個人会員数がともに減少傾向にある一方で、建築土木測量技術者は人手不足の状況となっております。」
測量・不動産登記市場の担い手減少と人手不足を背景とする市場環境が継続している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「その市場規模は、測量業者として国土交通省に登録している法人業者数、測量及び不動産の表示に関する登記の専門家である土地家屋調査士の個人会員数がともに減少傾向にある一方で、厚生労働省が発表した本年4月の職業別有効求人倍率では、専門的・技術的職業の中で「建築土木測量技術者」が4.41倍と明らかな人手不足の状況となっております。」
測量・不動産登記市場の担い手減少と人手不足が記載され、市場縮小リスクの背景が具体化している。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「測量・不動産登記に係る市場におきましては、政府による公共事業費執行の前倒し効果により公共事業請負金額は総じて前年を上回る状況で推移しました。」
公共事業費執行の前倒しにより公共事業請負金額が総じて前年を上回る市場環境が継続している。 - FY2017-Q2一時的な前年割れと全体的な前年超過有価証券報告書
「国政選挙の影響もあり一時的に公共事業費執行が前年を下回りましたが、総じて政府による公共事業費執行の前倒し効果により公共事業請負金額は前年を上回る状況で推移しました。」
国政選挙による一時的な公共事業費執行の前年割れが記載された一方、全体としては前倒し効果により公共事業請負金額が前年を上回った。 - FY2017-Q1再掲有価証券報告書
「測量・不動産登記に係る市場におきましては、政府による公共事業費執行の前倒し効果により公共事業請負金額は前年を上回る状況で推移しましたが、設備投資意欲は回復ペースが鈍化している状況となりました。」
公共事業請負金額は前年を上回った一方、設備投資意欲の回復鈍化が記載され、市場環境の不確実性が続いている。 - FY2016初出有価証券報告書
「測量業界での公共事業請負金額が前年を下回り、設備投資意欲も一進一退の状況となりました。」
公共事業請負金額の前年割れと設備投資意欲の停滞が当年度の市場環境として記載されている。