買収資金の借入に伴う財務制限条項と金利・為替エクスポージャー
FY2017-Q3に初出。6回の記載のうち2回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017。直近の記載はFY2026。
テルモがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より8年早い。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに1社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「債務の期末残高 2,200億円(合計)」
OrganOx買収資金に係る借入により、財務制限条項付き借入の期末残高は2,200億円となった。資本合計75%以上及び発行体格付BBB-以上の維持条項が継続している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当社は、2025年10月17日開催の取締役会決議に基づき、株式会社三菱UFJ銀行及び株式会社みずほ銀行と金銭消費貸借契約を2025年10月24日付で締結し、2025年10月29日付で借入を行いました。1.借入の目的 OrganOx社の買収に充当 3.借入金額 2,400億円 8.財務制限条項・2026年3月決算期以降の各年度決算期及び中間期(以下、本項において当該決算期を「本・中間決算期」という)の末日における当社の連結財政状態計算書において、資本合計の金額を、2025年9月決算期の年度決算期の末日における当社の連結財政状態計算書における資本合計の金額として記載された金額又は直前の本・中間決算期の末日における当社の連結財政状態計算書の資本合計の金額のいずれか大きい方の75%以上に維持すること。・株式会社格付投資情報センターによる当社の発行体格付をBBB-以上に維持すること。」
OrganOx買収のため2,400億円の借入を実行し、資本合計75%以上の維持及び発行体格付BBB-以上の維持という財務制限条項が設定された。買収資金に伴う財務エクスポージャーが拡大している。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「当社は、平成29年2月9日開催の取締役会決議に基づき、株式会社みずほ銀行及び株式会社三菱東京UFJ銀行をアレンジャー、株式会社三菱東京UFJ銀行をエージェントとするシンジケート・ローン契約を平成29年3月29日付で締結し、平成29年4月28日付で借入を実行いたしました。」
止血デバイス事業譲受及びカリラメディカル社買収のため、620百万米ドル及び480億円の借入を実行し、純資産維持・連続赤字回避の財務制限条項が実際の借入契約に組み込まれた。 - FY2017-Q3初出有価証券報告書
「平成29年3月期決算以降、各年度の決算期の末日における連結の貸借対照表上の純資産の部の金額を当該決算期の直前の決算期の末日又は平成28年3月決算期末日における連結の貸借対照表上の純資産の部の金額のいずれか高い方の金額の75%以上に維持すること。」
Sequent Medical買収資金として168百万米ドルと120億円を借り入れ、純資産を一定水準以上に維持する条項や、経常損益の2期連続赤字を避ける条項を設定している。