グローバルサプライチェーン停滞による原材料・資材調達リスク
FY2022に初出。5回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2024-Q3。直近の記載はFY2026。
キーコーヒーがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より5年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。31社中14社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに5社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「② サプライチェーンの分断 下記要因により商品の販売が困難となり売上高が減少するリスク ○コーヒー原料生豆のすべて、コーヒー製造に関わる各種資材の一部について、輸入先の社会情勢、自然災害、紛争等により原材料・資材等の価格急騰、供給不足 ●調達先の分散化 ●原材料の基準在庫の見直し ●サプライヤーとの連携強化」
従来の調達環境リスクを「サプライチェーンの分断」として主要リスクに明確化し、調達先分散、基準在庫見直し、サプライヤー連携を対応策として示した。 - 2026-05-15悪化業績予想の修正
「加えて、緊迫状態が続くイラン情勢等を背景とした原油及びナフサ価格の高騰による、包装資材や物流コストのさらなる上昇リスクなど、サプライチェーンを巡る事業環境は引き続き不透明な状況が続くものと予想されます。」
中東情勢を背景とする原油・ナフサ価格の高騰が、包装資材・物流コストのさらなる上昇リスクとして加わっている。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「業績に大きな影響を及ぼすコーヒー生豆調達価格は、コーヒー先物市場の認証在庫量の低位推移や中東の紛争発生を受けた海上輸送の懸念等からコーヒー生豆相場が上昇、為替相場も円安が継続し高値が続いています。また、資材費などの上昇からコーヒー製造コストは高止まりしており、厳しい経営環境が続きました。」
グローバルな調達環境について、認証在庫の低位推移や中東紛争に伴う海上輸送懸念が新たに明示され、サプライチェーン停滞・調達コスト上昇リスクが悪化している。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「しかしながら、急激な円安の進行や、ロシア・ウクライナ紛争の長期化によるサプライチェーンへの影響などを背景とした資源価格及び原材料価格の高騰による物価上昇が続いている」
紛争長期化、円安、資源・原材料価格高騰、サプライチェーンへの影響を、グローバルな調達環境のリスクとして継続して記載している。 - FY2022初出有価証券報告書
「当社グループは、コーヒー原料生豆の他、コーヒー製造に関わる各種資材等を海外からの輸入により調達しております。このため新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる中国をはじめとする調達先各国での生産及び物流の停滞やコンテナ不足による海上輸送網の停滞等の影響に限らず、各国の政治・経済・社会情勢、自然災害、紛争等により、グローバルなサプライチェーンリスクにさらされています。」
生豆に限らず製造資材も海外調達に依存し、感染症、物流停滞、コンテナ不足、政治・経済・社会情勢、自然災害、紛争によるグローバルなサプライチェーンリスクを独立項目として初めて記載している。