日本医療研究開発機構が来月、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに新拠点を設置する。現地で創薬新興企業への資金供給機会を増やし、投資家や大学との連携を強化して技術革新を後押しする。
日本医療研究開発機構は来月、世界最大の創薬・バイオ産業都市として知られるケンブリッジに拠点を新設することが分かった。現地拠点を通じて、日本の創薬新興企業への資金供給を促し、研究で連携する有力大学や投資家との橋渡し機能を強化する方針だ。
ケンブリッジにはハーバード大やMITがあり、周辺には大学と連携する創薬新興企業が多く、有望技術を持つ企業には巨額の投資が集まるとされる。新拠点は民間ビルに設置され、研究者や投資家と直接面会して日本の強みとする再生医療などの分野を売り込む計画だ。
機構は現地でベンチャーキャピタルからの投資を受けた新興企業を対象に、日本政府の補助金を活用した事業を通じ、資金調達を容易にする支援を行う意向だ。
米調査会社の推計では、ケンブリッジ周辺の新興企業が2019~2024年にVCから調達した資金は8兆円超とされ、技術革新が投資を呼ぶ好循環が続くとの見方が示されている。機構幹部は「資金調達の機会を設け、創薬力を向上させたい」と話している。