大日本印刷が創業100年以上の企業約2000社を対象に成長要因を分析。長寿企業は理念を変えず事業を拡大し、顧客基盤と対話・共創を重視する傾向が浮かび上がった。
大日本印刷は「創業100年以上、売上高100億円以上」の企業約2000社を対象に、創業からの事業領域の変化や経営意識を問うアンケート調査を実施した。回答は創業時の強みを維持・発展させる企業が多く、時代に合わせて事業内容を見直す傾向が見られた。調査は16の質問(複数回答可)と、経営の意識・実態を問う20の質問で構成され、314社から回答が得られた。調査を主導した担当者は、長寿企業の成長には変化と守るべき要素の両立があると説明する。
成長企業の共通要素として、経営理念を変えずに事業を変え続ける姿勢が挙げられた。市場や顧客のニーズに合わせて事業内容を見直す一方、創業時の強みを維持・発展させる企業が多いことが指摘された。顧客基盤と顧客との信頼関係が長寿企業の最大の強みとして挙げられ、技術力やノウハウ、営業力などの差を大きく広げているとの回答もあった。イノベーションの原動力としては顧客ニーズ・顧客課題の理解が最も重要視された。
この調査では、直近5年間の業績についても分析した。成長企業は停滞企業と比べ、顧客やパートナーとの対話・共創を重視する文化があるほか、挑戦を評価する風土が日々の業務判断に結びついている。理念やビジョンが日常業務に反映され、失敗の経験を次に活かす企業が多いとされる。