百貨店市場の復活を背景に、三越伊勢丹ホールディングスは今期第1四半期決算で売上高と利益の大幅増を達成。外商の現代化と「個客業」への転換を進め、高額消費層を中心に収益構造の改善を示しています。
国内の百貨店市場はネット通販の拡大や消費行動の変化を背景に“オワコン”との見方もあったが、三越伊勢丹ホールディングスが大きく持ち直してきている。今期第1四半期の総売上高は3207億円となり、前年同期比6.5%増、営業利益は189億円で同20.6%増といずれも過去最高を更新した。
同社は高額消費を支える顧客基盤として富裕層の購買を強化しており、宝飾品や時計の売れ行きが特に好調。資産分散を目的とした実物資産の需要も追い風となっている。これに合わせ、従来のディスカウントに頼らないプロパー販売を徹底している。
「外商」を現代型ビジネスへと転換する取り組みが成長ドライバーの一つとなっている。顧客データやAI、外商担当者、バイヤー、店頭スタッフを組み合わせ、個人の嗜好や生活スタイルを組織全体で活用する仕組みを強化している。
同社が掲げる「個客業」では、カードやアプリで顧客を識別し、購買履歴や嗜好に応じた提案を行い、富裕層以外の顧客層にも広くアプローチしていく方針を示している。
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