三井不動産がロンドン中心部の大英図書館再開発に着手し、投資額は11億ポンド。図書館機能のほかオフィス・研究・商業施設を併設する地上11階・地下1階のビルを建設する。
三井不動産はロンドン中心部の大英図書館再開発事業の着工式を21日に行い、欧州で日本企業の不動産投資として過去最大となる11億ポンドの投資計画を発表した。建設される新ビルは、図書館の関係施設があった隣接地を160年間の契約で借用し、地上11階・地下1階、延べ床面積は約2万9000坪に及ぶ規模となる。完成は2032年を予定している。
新ビルには図書館機能に加えオフィス、研究施設、商業施設などの入居を想定しており、英国が強みを持つライフサイエンス分野の大企業や新興企業の入居も見込まれている。三井不動産の小野雄吾・常務執行役員は、世界で重要かつ尊敬される文化機関と連携する取り組みだと述べ、イノベーションと知識集約型エコシステムの活性化を目指す方針を示した。
大英図書館は欧州大陸側との往来が盛んな立地で、周辺には生命科学やIT関連の研究機関・企業が集積している。今回の再開発は、図書館の伝統的役割を維持しつつ、研究開発や高度人材の拠点としての機能を強化する狙いがある。