日本テレビホールディングスはスタジオジブリを完全子会社化するため累計483億円を投じた。対照的にフジ・メディアHDは『ちいかわ』を放送の拡張手段としてIPを広げる戦略を取る。
民放キー局グループは放送事業の外に活路を見いだしており、日本テレビHDはスタジオジブリを2023年10月に子会社化した。出資比率は42.3%で、ジブリのIPを資本と制作基盤で外部から取り込む体制を整えた。
ジブリは『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』などを手がけ、日本のアニメ制作を代表する存在として紹介される。過去の実績として『千と千尋の神隠し』は国内歴代興行収入のトップクラスで、2020年公開の『鬼滅の刃 無限列車編』の興行収入には及ぶが長く高い水準を維持している。
こうした背景のもと、ジブリを含む大型IPを資本と制作基盤で支える日テレの動きと、フジ・メディアHDが『踊る大捜査線』の本編復活やSNSで生まれたIPである『ちいかわ』を放送の拡張装置として育てる戦略は対照的だ。