15日にタイ・バンコクで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議の焦点はインフレ抑制と政策協調。経常収支の不均衡是正や為替・金融政策の協調が主要議題として取り上げられる見通しだ。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が15日にタイのバンコクで開催される。高止まりする原油価格と世界的なインフレ進行を背景に、各国の政策協調が焦点となる見通しである。この記事では浅川雅嗣氏と前田栄治氏の見解を紹介する。
浅川雅嗣氏は、G20の存在意義として経済・国際金融の議論に特化する枠組みの重要性を強調したうえで、経常収支の不均衡是正が主要議題にふさわしいと指摘した。中国の過剰生産問題にも踏み込みつつ、粘り強い議論の必要性を述べた。
日米の金利差が縮小しても円安が進む背景には拡張財政や日銀の金融政策への懸念があるとされ、米長期金利の上昇抑制のための協調介入の重要性にも言及があった。政府・日銀の政策連携の在り方についての見解が示された。
前田栄治氏は、世界経済は強靱さを保つ一方で財政不安やデータセンター関連の社債発行などが長期金利の上昇要因となっていると指摘。日米欧の利上げが進む中で日銀は政策転換のリスクを見据えつつ、3カ月ごとの利上げを想定する見通しを示した。