TSMCがN3/N5工場の高効率運用を保ちながら、N7の遊休設備を活用するクロスノード活用を実施。台南と台中を結ぶウェハー輸送や、台湾の旧工場装置をドレスデンへ移設する動きが進む。
従来のビジネスモデルが抱えた遊休工場の問題を背景に、TSMCはN3/N5の高効率ノードを活用してN7のボトルネックを回避する手法を正式化した。ノード移行に伴う資産の過不足を、工場間の連携と物流の最適化で埋めようとしている。
クロスノードウェハー輸送では、最先端ノードのウェハーをN3などの満杯工場で生産し、半完成品ウェハーを台中のN7へトラック輸送して金属層を形成する。これにより遊休能力を活用し、N3/N5の稼働を維持しつつボトルネックを緩和する狙いだ。
物流は単なる輸送を超えた戦略で、ドレスデンのESMCには台湾の旧装置を再梱包して輸送する形で移設が進む。新品装置の発注待ちを避け、移設によって設備投資を抑制しつつ現地立ち上げを迅速化する点が強調される。
この取り組みはAI投資の従来論に対する別解を示す可能性があり、運用上のイノベーションが生産能力の弾力性を高めうることを示唆している。今後のドレスデン移設の成否とクロスノード活用の恒常性が注目点となる。