多摩動物公園のライオン園で、2026年7月に体調不良が確認されたライオンが3頭死亡。原因は暑熱対策の不十分さとみられ、再発防止策が公表された。
2026年7月、都立動物園のライオン園で複数頭の体調不良が確認され、8月3日にこのうち3頭が死亡した。治療を開始した後、8月29日までに3頭が回復した。暑熱対策としてライオン舎へのスポットクーラー設置などが強化された。原因究明は危機管理委員会により行われ、検査結果を踏まえ再発防止策がとりまとめられた。
発症時の状況と外部機関による検査の結果、暑熱順化が不十分な状態で暑さの影響が蓄積し熱中症と多臓器不全を招いた可能性が最も高いと考えられている。6月から7月初旬は比較的涼しかったが、その後急激に気温が上昇したことが要因として挙げられる。
再発防止として大放飼場の改修、樹木下の陰影確保や遮光設備の設置、大型送風機の導入など施設対策を強化する。長期的にはライオン舎の改修や常設空調設備の導入、給電設備の整備、日陰場所への空調機導入を検討する。
飼育管理面では放飼場内の温度や動物の体温を遠隔測定できる機器の導入などを進め、異変が見られた場合は情報共有と医療対応、展示中止につなぐ体制を整備する。今後は暑さ指数WBGTを踏まえた展示中止基準を策定する。
2026年10月29日現在の多摩動物公園の飼育状況は13頭(オス5、メス8)で、治療を受けて回復したライオンの展示再開は2026年10月30日から行われる。