TOPPANホールディングスが慶應義塾大学と共同で、量子コンピュータと生成AIを組み合わせた漫画・アニメ画像の実証実験を実施。髪型・表情を指定したコア画像を量子回路で生成し、背景などをAIが補完して256×256ピクセルのカラー画像として出力できることを確認した。
慶應義塾大学とTOPPANホールディングスは、量子コンピュータと生成AIを組み合わせた漫画・アニメーション画像生成の実証実験を2026年2月1日から7月31日まで実施した。実験では、慶應が持つ量子情報科学とTOPPANのAI技術を融合し、量子フローマッチングを用いてコア画像を生成した上で、背景の生成・着色・解像度向上をAIが補完するハイブリッドモデルを検証した。
実証の成果として、量子実機での動作では髪型・表情を指定した16×16ピクセルのグレースケール画像を生成でき、ノイズ影響下でも条件に応じた出力を正確に動作させることを確認した。また、AI補完により256×256ピクセルのカラー画像として出力可能であることを示した。
本研究の成果はNEDOの懸賞金活用型プログラム「量子コンピュータを用いた社会問題ソリューション開発」において、慶應義塾大学 Bio2QとTOPPANの共同プロジェクト「Qrazy Qreators」が3位を受賞したことにより公表された。Season2にも採択され、今後は解像度の向上と自然言語指定による画像条件付けを目指す研究フェーズを開始する予定。
今後は3D・4Dのシーン生成などへの展開を見据え、クリエイターの制作支援と持続可能なコンテンツ産業の発展に寄与する用途開発を推進する。