アステモは5月29日、ホンダの井上勝史取締役が7月1日付で社長CEOに就任するトップ人事を内定したと発表した。竹内弘平社長CEOは退任する。ホンダと日立の出資比率見直しを背景に、四輪事業の立て直しを全面的に支える体制になる。
アステモはホンダと日立が出資する自動車部品メーカーで、5月29日に井上勝史氏が7月1日付で社長CEOに就任することを内定したと公表した。今回の人事は株主総会や臨時取締役会を経て正式決定される見通しで、現社長の竹内弘平氏は退任する。
井上氏はホンダの欧州・中国拠点の責任者を歴任し、電動事業開発部門のトップを経て四輪事業本部長等を務めた。昨年4月には四輪事業本部長に就任していたが、6月に取締役退任が決まっていた。
ホンダは日立が保有するアステモ株の21%分を取得して出資比率を61%へ引き上げ、子会社化する予定。アステモはSDVや電動車向けパワートレイン技術に強みを持ち、ホンダは同社の技術力を高く評価して連携強化を進める方針。
今回の人事交代は、ホンダ四輪事業の立て直しを支えるため、井上氏の実務経験を活かして系列サプライヤーとして全面的に支える体制を整える狙いとされる。
竹内社長はホンダ出身で、財務・管理部門の経験を活かしてアステモの財務体質改善や株式公開準備などを担当してきた。