大日本印刷(DNP)が運営する市谷の杜 本と活字館で、夏目漱石の『夢十夜』を題材にした企画展を2026年10月31日から2027年3月14日まで開き、活版印刷の実演と本づくりの過程を紹介します。
市谷の杜 本と活字館は、活版印刷と本づくりを体感できる文化施設です。今回の企画展は、同館の開館5周年と建物竣工100周年の節目を記念する拡大版ワークショップとして開催され、参加者たちは協力して『夢十夜』の本づくりに取り組みます。開催期間は2026年10月31日から2027年3月14日までで、期間中もワークショップは継続します。
企画展の題材となる『夢十夜』は夏目漱石の連作短編集で、作品に使用する文字を活字棚から拾う文選から製本までの工程を追体験できる内容です。本と活字館はこれまで少人数でのワークショップを実施してきましたが、今回の展覧会ではより大人数での制作体制を取っています。
展覧会ではワークショップの流れに沿って、活版印刷の実演と本づくりの過程を詳しく紹介します。作業は文選、植字、組版、印刷、製本と続き、印刷機だけでなく糸かがり機を使う場面もあります。関係者は約10か月にわたり、のべ300人以上の参加者が役割を分担して作業を進めたと説明しています。
本展は「本づくり」の世界を、手作業の積み重ねを通して体感できる機会として位置づけられています。観客は文選の風景や印刷・製本の工程を間近で見ることができ、作品が完成するまでの過程を追体験できる構成です。