旭化成の半導体製造で使われる接着剤技術の情報が中国企業へ流出したとされ、同社元社員の男が不正競争防止法違反(営業秘密の開示)容疑で逮捕された。流出は社内データの持ち出しとメール送信の疑いがある。
旭化成の元社員とみられる男(66)は、営業秘密にあたる潜在性硬化剤の製造データが入ったハードディスクを2018年11月に社内から持ち出し、転職後の2024年9月13日に別企業の関係者へデータをメールで送信した疑いで逮捕された。
県警は男の認否を明らかにしていない。流出先は中国の化学メーカーとされ、旭化成は流出情報の利用停止と廃棄を求める訴訟を起こす方針を示した。
男は2018年11月末に旭化成を依願退職後、名古屋市の化学メーカーなどに再就職していた。警察は情報流出の経緯や見返りの有無などを調べている。