ヤマハが1957年に発売したYD-1は、同社初の完全自社設計による250ccクラスの二気筒バイク。排気量247ccで最高出力14.7ps、販売価格は18万5000円とされ、軽快さとスポーティさを追求した設計が特徴です。
1957年に登場したヤマハのYD-1は、YA-1やYC-1に続く同社3番目のモデルで、完全自社設計として初めての250ccクラスのバイクとなりました。ヤマハの設計者はこのプロジェクトを“責任ある仕事を任された”と語るなど、オリジナル製品づくりへの強い意欲が窺えます。
YD-1の車体設計は国内初の大型二輪へと発展させる起点となり、前後16インチの小径ホイールやテレスコピック式フロントフォーク、リアをスイングアーム式へ改めるなど、走行性能を高める更新が随所に盛り込まれました。タンク形状は高く設計され、「文福茶釜」と呼ばれる特徴的なスタイルが生まれました。
エンジンは空冷2ストロークの並列2気筒で総排気量247cc、最高出力は14.7ps/6000rpm、最大トルクは1.9kgf・m/4000rpmとされます。初期の2気筒設計として、左右分割クランクの開発には苦労があったと伝えられています。
YD-1の価格は当時の販売価格が18万5000円と記され、車体の大型化と実用性を両立させつつ、スポーツ志向のバイクへと転換を図る大きな分岐点となりました。