2030年代に太陽光パネルの大量廃棄が本格化するとの見方のもと、松山の小さな装置メーカーNP Cが「壊して再資源化する装置」を国内外へ提供している。サニックスの設置実績が今後の装置需要の先行指標になり得るとの分析も紹介されている。
エヌ・ピー・シー(6255)は太陽電池の製造装置と、使用済みパネルを解体して資源として戻す装置の両方を手掛ける機械メーカーで、松山に工場を置く。顧客の工場ラインに入り込む「黒子」的存在としての役割と、パネルのライフサイクル最後の処理を担う「後始末の道具」も提供する点が特徴として説明されている。
同社は「ホットナイフ分離法」という約300℃で熱してガラスを割らずに剥がす独自技術を持ち、国内外の処理業者に対しパネルを壊して資源へ戻す装置を販売している。2026年には太陽光パネルリサイクルを促す新法が公布され、ガラスを板ガラスへ戻す水平リサイクルにも同装置が活用され始めたという。
サニックスのように数万件規模の設置実績を積んできた事業者が自らリサイクルに乗り出す動きが出ており、過去に設置されたパネルの量が将来の処理需要へ直結する構図が見え始めている。一方で業績は特定顧客の設備投資波に左右され、決算では大型案件の期ずれで減収やマイナスのキャッシュフローとなった。
決算や開示のたびに見るべき指標として、受注の残り・顧客構成・粗利・キャッシュの戻り方など、読者が次に確認すべき観点を整理する内容が盛り込まれている。