ラーメンチェーン幸楽苑は、創業地「会津発祥」を原点回帰の軸に据え、看板メニューの中華そば・餃子・チャーハンを前面に復活させた。従業員の復帰と現場の立て直しを進め、V字回復を果たした。
2017年以降の事業環境が悪化し、幸楽苑は売上の低迷と人手不足に直面。2023年3月期には連結で約28億円の営業赤字となり、店舗数も最大時の約560店から約360店へと縮小した。新井田傳会長の復帰を機に経営が立て直され、24年3月期以降は回復局面に転じた。
回復の要因として、片桐久取締役は“会津発祥”への立ち戻りを挙げ、看板メニューである中華そば・餃子・チャーハンを中心に価格設定と美味しさを維持する方針を示した。会津発祥のブランド軸を改装店舗の看板にも掲げ、ファミリー層の来店を再び呼び戻すことに成功した。
もう1つの転機は人材の復帰であり、現場経験者が復帰して社内の士気とやる気が高まったと熊倉豊氏は振り返る。創業者の手紙をきっかけに即戦力の社員が戻り、現場の血流が再び活性化したことで、店舗運営の体制が整い始めた。