村田製作所が汎用MLCCの新規受注を停止する方針を発表し、AIサーバー向け高付加価値製品へ生産を振り向ける。これに連動して中国の電子部品大手の動きも市場で注目された。
中国の電子部品大手が株価ストップ高になる中、村田製作所は汎用MLCCの新規受注を停止すると通知し、競合他社の動きが市場で取り沙汰された。風華高新科技の株価が高騰した背景には村田の動きが影響しているとの見方があった。
停止の理由は一般市場から撤退するわけではなく、AIサーバー向けの高付加価値製品の需要が急増しているため、生産をAI向けに集中させるためと説明された。これによりGPUを中心としたAIチップ、メモリ、MLCCの需要拡大が指摘された。
MLCCは電源安定化や信号処理に重要な部品であり、AIサーバーでは大量の高性能部品が必要とされる。Trend Forceの試算ではAIサーバー1台あたり最大約2万8000個、サムスン電機の見積もりではラック1台あたり最大6万個のハイエンドMLCCが用いられるとされる。
現状、AIサーバー向けのハイエンドMLCCを製造できる企業は限られ、村田製作所が技術面でトップクラスの地位を維持している。日韓企業が技術水準で優位であり、中国企業の今後の成長は粗利率と需要拡大の両面にかかるとの見方がある。