北海道札幌市の海王物産が自己破産を申請した。事業停止に追い込まれた背景には、主力の中国向け輸出の低迷と2023年8月の日本産水産物輸入全面禁止が関係しているとみられる。負債は約15億3200万円とされる。
札幌市の海王物産は、北海道産天然ナマコの加工販売を手掛けていたが、8月31日に事業を停止し、9月2日に札幌地裁へ自己破産を申請した。民間信用調査会社・帝国データバンクによると負債は約15億3200万円に上るという。
同社は2007年設立で自社工場により北海道産天然の塩蔵ナマコや乾燥ナマコを加工し、主に中国・香港向けに輸出して成長。2018年には年売上高約18億1200万円を計上していた。
新型コロナ禍以降の輸出停滞に加え、2023年8月には中国が東京電力福島第一原発の処理水放出を理由に日本産水産物の輸入を全面禁止したことが追い打ちとなり、中国向けの主力輸出は大きく低迷した。
2025年5期の売上高は約7億4000万円にとどまり、事業の回復が見込めず破産申請へ至った。