AOKIホールディングスが2026年3月期の連結売上高1945億円で紳士服業界首位の青山商事を初めて上回った。6月に小出大二朗氏が社長就任、年間10万件のVOCデータを発注会議へ直結させる施策を推進している。
AOKIホールディングスの2026年3月期の連結売上高は1945億円となり、紳士服業界首位の青山商事の1890億円を初めて上回った。新体制のファッション事業では、小出大二朗氏が2026年6月に社長に就任し、メンズビジネスを軸にカジュアルとレディースの拡大を目標としている。
スーツ離れが進む中、同社は技術と接客、人の力を組み合わせた差別化を図る。特にスーツ作りで培った技術をパジャマスーツなどカジュアル領域へ転用し、Tシャツ1枚といった細部のパターン設計にもこだわることで客単価の向上を目指す。
VOC(顧客の声)の活用は2022年に開始され、2026年5月から専任者2名を配置してデータを発注会議などに活かしている。年間約10万件のVOCを定量分析し、在庫最適化や商品発注に結びつける取り組みが定着してきた。
発注会議では3C分析にVOCデータを組み合わせる運用へ移行。数字に表れない声も含め、シャツの柄やストレッチ素材、しわになりにくさといった要望を抽出し、商品改善や在庫配分に反映している。新社長の下、店舗規模は600店舗超に拡大している。