日本酸素子会社の日本液炭が九州製鉄所大分地区の構内に液化炭酸ガスの製造拠点を新設する。投資額は200億円超で、日量300トンの生産能力を持ち、完成は2028年9月を予定する。
日本液炭は鉄鋼製造プロセスから生じる副生の炭酸ガスを原料として回収・液化・精製し、液化炭酸ガスを製造・販売する体制を新設する。造船の溶接需要などの拡大を見込み、安定供給体制の強化を図る。
社長の飯塚浩幸氏は大分県庁で計画を説明し、原料炭酸ガスの国内供給源が製油所の再編で減っているため、他地域でもパートナーを探したいと述べた。
液化炭酸ガスの国内需要は主に造船・自動車溶接・半導体洗浄・飲料などに使われ、需給逼迫の懸念が高まっている一方、原料供給源の多様化と供給力の増強が課題として挙げられている。