ヤマハのAVアンプRX300Aが天井スピーカー不要のDolby Atmos対応をうたう中、実機レビューで5chパワーアンプ内蔵ながら仮想Dolby Atmos機能を活用して音場を再現する点を検証している。
ヤマハの入門向け5chパワーアンプ内蔵AVアンプRX300Aが登場し、同社のシネマDSPは搭載されていないが、シンプルな外観と使い勝手の良さを特徴として紹介されている。開発背景としては1990年代以降の音場創生技術の伝統があるが、本機には現行のシネマDSPは未搭載である点が指摘されている。
本機は5ch構成でありながらDolby Atmos対応を謳い、Speaker Virtualization機能を用いることで天井スピーカーを置かずに高さ方向の音場再現が可能と説明されている。ルームコレクション機能を使い、専用マイクで部屋の音響特性を測定して最適化する点も紹介されている。
実機試聴ではJBLのPROJECT K2 S9900やLINNのCLASSIK UNIKなどを接続して4.1ch再生を行い、ノイズ低減と適切なダイナミックレンジを実感したとされる。Dolby Atmosの仮想化効果はSTRAIGHT/MOVIE/MUSICの3モードで体験でき、特にSTRAIGHTが音質面で好印象との評価がある。ブルーレイ作品の再生で天井方向からの音の降下を仮想体験できる点が強調されている。
Bluetooth再生も安定しており、QobuzやRadikoの音源再生にも違和感がなく、価格帯と音質のバランスが高く評価されている。総括として同価格帯のプリメインアンプと比して音質で競合可能との指摘もあり、Dolby Atmosが手軽に楽しめる1台として位置づけられている。