制度信用の6カ月返済期限が迫る中、キオクシアホールディングスを含む信用買いの含み損が大きい20銘柄の状況が注目されている。キオクシアは含み損額・損益率のいずれも上位に位置する。
日経平均は7万円台を回復する場面があった一方、制度信用でキオクシア株を買った投資家の含み損が大きくなっている。9月25日以降、銘柄別信用取引残高の公表が始まり、10月7日時点のキオクシアの制度信用買い残高は約6105億円、平均買値は20,923円で、終値の1株当たり17,900円は平均買値を約14%下回っている。含み損は約882億円となり、東証プライムで最も大きい。
キオクシアは今回のランキングで損益率4位、含み損の総額が大きいだけでなく、金額的にも深刻さが際立っている。制度信用の買い残高が30億円以上の123社を対象にした20銘柄ランキングにおいて、終値が平均買値を下回っている銘柄は96社だった。
他方、1位は衛星通信のスカパーJSATで、平均買値2714円に対して終値1945円、損益率はマイナス28.3%。2位はFIG(決済関連)、3位は三井金属と続く。こうした銘柄は業績は好調である一方、株価は買い残の返済期限を迎える局面で売り圧力が高まる可能性がある。
全体として、信用買いの含み損が大きい20銘柄のうち、キオクシアは返済期限の近さと含み損の大きさの双方で注目されている。続報では、期限到来前の次の動きや市場の反応が焦点となりそうだ。