三菱電機は現場の言語の壁をリアルタイム翻訳で越えるMelBridgeとして、翻訳サイネージとしゃべり描き翻訳の2サービスを展開。現場調査を経て、課題解決を目的に実証運用から正式リリースへと進展した。
製造現場では多言語を話す従業員が増える中、朝礼などでの指示伝達が不完全になる課題が浮き彫りだった。三菱電機の岡村衣里子さんらは、現場を訪れて課題を聞き取り、外国人従業員と日本人従業員の認識のズレが生じていることを確認した。
静岡製作所と群馬の工場を回り、現場ニーズを起点に翻訳ツールの適用を検討。単なる翻訳機能の導入だけでなく、現場の作業頻度や情報伝達の流れを総合的に改善するサービス像を描き、2つのサービス開発に着手した。
翻訳サイネージは朝礼や研修など一対多の場面に適し、大画面に複数言語を同時表示、発話の翻訳を再表示する折り返し翻訳機能を特徴とする。しゃべり描き翻訳は一対一の説明や面談向けで、リアルタイム翻訳表示を実現する。
2023年12月に群馬工場の朝礼で実証運用を始め、2025年4月に正式リリース。しゃべり描き翻訳は同年11月に提供開始。現在、外部導入は75社以上を含む導入実績を積み重ね、全国の拠点へ展開が進んでいる。