富山地方鉄道の新庄一洋社長が就任から約2か月を迎える中、赤字の鉄道線再構築を進める方針や運賃見直しの方向性を示した。公的資金の活用を含めた再構築の道筋について、具体例を挙げつつ運賃引下げの検討を進める意向を語った。
富山地方鉄道の新庄一洋社長は今年6月に就任し、鉄道線の再構築を補助金と国の交付金を活用して進める方針を示した。公費を使うことで運賃改定などの費用をどう賄うかが焦点になると説明している。
新庄社長は、運賃が高いとの自治体や住民の声を踏まえ、沿線自治体と県の理解を得つつ運賃を下げたい考えを示した。具体例として高松琴平電気鉄道の運賃施策を参考に、あいの風鉄道レベルの運賃水準を目指す案を挙げた。
富山地鉄とあい鉄の区間比較では魚津-富山間が約25分で600円、地鉄は約1時間で810円とされ、時間短縮分を補う形で定期券の普及など利用促進策を検討する意向を示した。新庄社長は定期券の導入を通じて利用者増を狙うと述べた。
地鉄本線の維持について新田知事は全線維持の方向性を示したものの、沿線自治体の費用負担割合は示されず、負担を懸念する声も出ている。新庄社長は需要に応じたサービスレベルを各自治体と調整する方針を述べた。
新庄社長が描く再構築は『3階建ての構想』として表現され、後編で具体像が示される予定である。