日本で半世紀ぶりとなる新金山の開発に向け、外資系鉱山企業が高品位の金を含む鉱石を相次いで発見した。山ケ野金山と北海道の鉱山周辺で複数の高品位鉱石が確認されており、商業採掘へ向けた動きが進む。
日本国内での新金山開発の可能性をめぐり、外資系企業が高品位の金を含む鉱石を相次いで発見したことが明らかになった。カナダ系の探鉱企業と日本の企業が、山ケ野金山跡(鹿児島県北部)と北海道北部の複数地点で高品位鉱石を確認した。
山ケ野金山跡では2026年3月に10.30〜46.10グラム/トン級の鉱石を複数見つけたと公表され、同社は「これまで限られた鉱脈しか開発されてこなかった」として商業採掘の可能性を示唆している。北海道の雄武町でも高品位鉱石の見つかりが報告され、初試掘で118.5グラムの鉱石、25年には最大24.22グラムの鉱石が出たと伝えられた。
紋別市の鴻之舞金山跡周辺でも品位24.1グラムの鉱石が発見され、ジャパン・ゴールドも同様の高品位鉱石を確認したとされる。今後は試掘を進め、埋蔵量の確認と商業採掘の実現性を精査する予定で、各社は日本における新たな金鉱山の開発に向けた検討を進めている。
今回の発見は、日本の金需要を支える金地金・貴金属の安定資産性や電子機器・医療機器への適用を踏まえた資源確保の動きと連動しているとの見方がある。今後の試掘結果と埋蔵量の評価次第で、商業規模での採掘が現実味を帯びる可能性がある。