北九州市の特定危険指定暴力団工藤会で、5代目会長田上不美夫被告が退き、ナンバー2の後藤靖理事長が6代目会長就任の見通しと伝えられている。31日に継承式を開いたとみられる。
捜査関係者の話によると、長期勾留が続く田上不美夫被告の退任にともなり、組織を存続させる目的で後任の就任が進む見通しである。6代目会長には後藤靖理事長(51)が就任する見込みとされる。
田上被告は官報上、会長かつ代表者とされているが、福岡県警は指揮命令系統が正式に移行されるかを分析している。継承式は31日現在、関係先で行われたとみられるが、正式な発表は継続中である。
工藤会の代替わりは15年ぶりで、前回は2011年に野村悟被告が退任して田上被告が就任した。その後も野村被告は総裁として実質的なトップだったことが指摘されている。
組織規模の面では、県警の「頂上作戦」以降、準構成員を含む県内勢力がピーク時の約1210人から、25年末時点で約210人程度へと減少している一方、傘下組織の一部が関東地方へ進出し生き残りを図っている。