大同特殊鋼がジスプロシウム/テルビウムを使わず耐熱性を確保するネオジム磁石の技術を開発し、量産体制を確立した。世界市場は今後も拡大が見込まれ、日本企業のシェア低下リスクについても言及されている。
大同特殊鋼は、レアアースの使用を抑えつつ高い耐熱性を実現するネオジム磁石の技術を開発済みで、ハイブリッド車向けの磁石として実用化した。グループ会社のダイドー電子が量産体制を整えている。
世界のネオジム磁石市場は今後も成長が見込まれ、2032年には約237億ドル(約3.7兆円)に達する見通しで、電動車や風力発電機の需要拡大がけん引役となる見込みだ。25年には需要が現在の約1.8倍になる予測が示されている。
ネオジム磁石の供給リスクとして、中国への原料依存が依然課題となっており、耐熱性向上のための追加材としてジスプロシウムやテルビウムを使う従来技術の影響が挙げられる。日本企業の世界シェアは約15%だが、中国企業が80%超を占めるとされている。