在宅介護経験者1,048人を対象に在宅介護で大変だったことを調査した結果、最も大変だと回答された項目は排泄の介助で、全体の29.6%を占めた。
全国の50歳以上の在宅介護経験者1,048人を対象に、「在宅介護で大変だったこと」を尋ね、複数回答と特に大変だった3項目の順位を併せて集計しました。調査は在宅介護の負担がどこから生じるかを明らかにすることを目的としています。結果として、複数回答で大変だと感じた割合の上位は通院・外出の付き添いが39.7%、排泄の介助が38.9%、食事の介助が37.1%となり、全体として4割弱の回答者が該当しました。
「最も大変だったこと」を1つだけ選んでもらうと、排泄の介助が29.6%で突出し、2位の認知症症状への対応の12.4%の約2.4倍となりました。性別・要介護度・介護した相手・働き方・性格タイプなど、21区分すべての切り口で1位は排泄の介助でした。負担の大きさは、回答者の「自分がやらなければ」という意識や、時間の制約感と結びつきやすいことも示されました。
「自分がやらなければ」と抱え込みやすい人は自分の時間が持てないと感じやすい」という傾向も確認され、完遂・責任型の回答者では特にこの負担感が強く挙げられました。なお、要介護度別に見ると排泄の介助を1位に挙げる割合は、要支援2で19.4%から要介護5で40.7%まで上昇することが示されました。
排泄の介助が1位となる結果は、介護の内容の負担の大きさと、介助の実務負担だけでなく生活リズムへの影響を含む時間的・精神的負担を反映している可能性があると解釈できます。記事内には排泄の介助の具体的な声として、家の中での失禁や洗濯、生活リズムの崩壊といった体験談が挙げられ、他者へ頼みにくい状況も負担感を増幅させる要因として説明されています。