三菱地所設計が石川県金沢市で手掛けたHirooka Terraceは、北國銀行本店と連携し、内部と外部の境界を再定義する半外部空間を取り入れた協創の場として完成した。
金沢駅西側のけやき大通りに面する敷地に、既存建物である北國銀行本店と連携して新築のオフィスビル〈Hirooka Terrace〉が竣工した。コロナ禍、能登半島地震、豪雨という困難を乗り越え、境界のあり方・見え方を再考する試みが実現した。
従来の大規模な専有部と小規模な共用部という構成を超え、「大らかな共用部に人々が集い協創する場」を目指し、内部・外部・半外部を緩やかにつなぐ境界を軽やかな建具であいまい化した。能登ヒバやスギの香りや風光を取り込み、光と風が通り抜ける空間設計が特徴である。
本店は2014年竣工で街と開く空間を目指して設計され、Hirooka Terraceは本店の自然換気窓のフルオープン運用にも着想を得て、二建物を大屋根とブリッジで接続し共用機能を共有する。食堂やホールなどは本店の既存空間を一部リノベーションして双方で利用可能とし、域内の世代・職種を超えた交流が生まれる場へ転換した。
竣工・仕様の要点として、所在地は石川県金沢市広岡2-12-24、用途はオフィス、竣工は2025年、設計は三菱地所設計、建設は清水建設、規模は地上13階塔屋1階・地下RC造・地上S造の構成、延床面積は21,030.07㎡、敷地面積は7,937.42㎡である。設計期間は2021.09-2023.06、施工期間は2023.07-2025.07とされている。