DNPの150周年特集で、創業100年以上かつ売上100億円以上の314社を対象に、長寿企業が「変化を受け継ぎながら成長する力」をどう育んできたかが分析された。環境変化に対応する具体的な要因や経営タイプの分布、顧客との信頼を軸とする競争力の基盤などが示された。
人口減少や生成AIの進展など企業を取り巻く環境が大きく変化する中、DNPは創業100年以上かつ売上100億円以上の企業を対象に「長寿企業に関する経営意識調査」を実施し、314社の回答を得た。結果は、長寿企業は伝統をそのまま維持するのではなく、軸を受け継ぎつつ環境に合わせて事業や組織の在り方を変え続けてきたことを示している。
調査概要において長寿企業の強みとして最も多く挙げられたのは、時代や環境変化に合わせた事業内容・構成の見直し(46.6%)で、ブランド力や信頼性を上回った。人材・市場・販売方法を変えつつ、社是・経営理念は守られたままである点も指摘された。成長企業ほど理念が日々の業務判断に結びついているケースが多く、持続と成長を両立する軸の重要性が示唆された。
顧客基盤・信頼関係を競争力の基盤と捉える企業が66.5%に達し、創業時の強みを基盤に現在も発展させている企業が約8割を占める。顧客課題をイノベーションの原動力とする企業が42.5%、顧客との対話・協創を重視する成長企業は約70%に上る。六つの経営タイプの分析では、DNPは理念・挑戦型に位置づけられ、成長傾向の高い企業は挑戦と小さな試行、失敗の活用を日常的に行う傾向が強いとされた。
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