ナトコはIRインタビューで事業概要と成長戦略を明らかにした。塗料・ファインケミカル・蒸留の3本柱を軸に、国内外の拡大と蒸留事業の拡張を進める方針。
ナトコは1948年創業で、2025年には77周年を迎える。名古屋を拠点とする同社は、塗料を中心とした事業を展開するイノベーションカンパニーを目指している。創業の経緯や本社工場の移転を経て、樹脂合成の自社開発や研究開発体制を強化してきた。現在は愛知・群馬の生産拠点を通じて塗料・樹脂の製造、研究開発を進めている。
事業は大きく三つのセグメントから成り立つ。塗料事業では住宅建材向け外壁材用塗料や金属用塗料、フローリング用コーティング剤などを、ファインケミカル事業では情報端末向け塗料を供給し、蒸留事業は廃液を回収し蒸留・再利用する事業としてグループ内で展開している。蒸留事業は連結売上の約25%を占める重要な柱となっている。今後は半導体や医薬品分野への高付加価値化を目指す。
成長戦略として、塗料事業の新規顧客開拓や資本業務提携、業務提携を推進し、同業他社との連携による原料の共同購入やスケールメリットを活用する方針を示している。ファインケミカルは海外市場でのサービス体制を強化し、日本国内外の顧客と信頼関係を築くことを重視している。蒸留事業の拡大には設備投資が不可欠で、半導体分野など高度な用途へ需要を広げる計画を提示している。