味の素は再生医療用培地StemFitを提供しており、クオリプスのiPS細胞由来心筋細胞シート「リハート」が厚生労働省の条件付き承認を受け、2026年9月に世界で初めて治療に用いられた。
味の素は長年、iPS細胞を用いた再生医療の研究・実用化を支援してきた。今回、クオリプス株式会社が開発したiPS細胞由来心筋細胞シート「リハート」が条件付き承認を受け、治療に用いられた事実が明らかになった。
リハートの培養には味の素が供給する StemFit™、特に StemFit™ AK03N が使われており、培地の安定供給と品質管理が再生医療の実用化を支える要素となっている。
対象となる重症心不全は日本国内で約72万人と推計され、心臓移植以外の根本治療が困難なケースが多い。iPS細胞由来の心筋細胞シートを移植する治験で症状改善が確認され、研究段階を越えた実用化の一歩となった。
今後は StemFit™ を軸に再生医療の実用化・商用化を見据え、培養規模の拡大や新製品開発を進める方針が示唆されている。味の素グループはヘルスケア領域の成長を通じ、患者のQOL向上を目指すと説明している。